顧問のひとりごとVol.8

今日1月28日発売の雑誌「Numéro TOKYO」(https://numero.jp)。

僕の責任編集特集号です。
僕が現在一緒に仕事をさせてもらってるアーティストたちを職種に関係なく紹介しました。
(紹介は女子アーティスト及び女子を作品にしてる人のみ)

「WEGO放課後アート部」が縁でお仕事しだしたアーティストもいます。
ぜひチェックしてみてください。
表紙は「WEGO放課後アート部」からのgataさんにお願いしました。
「才能ある人と繋がっていきたい」がコンセプト。

僕が何をやってる人か? 

がわかる一冊です。


▼Numéro TOKYO編集長 田中杏子さんの記事もチェック

2022年は“自分自身が心底楽しむ”が開運の鍵。人生を謳歌する米原康正さんの“楽しい”極意を詰め込みました。 | Numero TOKYO

イタリア帰りの私が地元・大阪より上京して間もなく知り合ったのが、当時フリーの編集者だった米原康正さん(以降:米ちゃん)。クリエイターの中では群を抜いて「一風変わった視点を深掘りする編集者」というのが私が抱いている米ちゃんの印象でした。とにかくマイナー路線まっしぐらで、深掘りした先の共通言語を見いだせない限り、彼の意図することが理解できずこちらは必死になるばかり。すべてにフェイクは存在せず、誠心誠意向き合えば共通言語が見つかるものの、適当に返答しようものならツッコミが半端なく、そこもまた米原哲学が本物であり他に類を見ない面白さなのだと思います。 かと思えば巷の女の子たちと仲良く戯れ、ギャル文化をポップに理解し、女子のみならず社会に馴染めない若者やオタクからも「米ちゃん!」と慕われ、彼らの生態に精通し、どのジャンルにも“取説”を持っているような人でした。『egg』や『smart girls』といった画期的な雑誌の編集を手がけ、『新感覚ガールズ・マガジンwarp LOVERS』や『投稿雑誌 アウフォト(OUT OF PHOTOGRAPHERS)』を発刊し、『SMスナイパー』でも連載を持つなど本気のエロ文化を提唱し続け、アンバランスさでバランスを形成しているような人でした(今もだけど)。20代後半の頃に私は、遊び仲間と一緒にクラブ・スケジュールを掲載するタブロイド版クラブマガジン『SPEAK』(今でいうZINE)を月一回発行していました。そこでもエロゲリラ日記と題した米ちゃんの連載「東京大快楽宣言」を載せていたのですが、テーマは常に「日々喪失しつつある現実感を再び獲得するための活動」に集約されていました。米ちゃん哲学ですね。ちなみに小誌の創刊(いや創刊準備号!)から2015年83号まで続いた「米原康正のポップな東京文化人類学」にて、私たちが作り出すモードな世界観にポップで楽しいリアルな東京カルチャーの視点を盛り込んでくれたことは言うまでもなく、その礎は現在にもつながっています。

Numero TOKYO