第一回SNSアートコンテスト 結果・総評

応募期間:7月20日〜8月7日
応募総数(投稿数):272


米原康正 賞

ゆみゆみやみい さん

https://twitter.com/YmYmix_


––––受賞者コメント

米原康正 賞というとても素敵な賞をいただきまして大変光栄に思います。

今回製作しました作品には『カッコよさ』だけでなく、『やんちゃ』、『パワフル』、『色彩の暴力』、『欲望』…、
自分勝手な感じだけど、なぜかほっとけないような可愛さがある。
そんな私だけの『ストリート』を表現させていただきました。

顧問の米原康正さんをはじめ審査員の皆様、数あるたくさんの素敵な作品の中で選んでいただきまして、本当にありがとうございます!



NEMOBRAND 賞

NAREU. さん

https://twitter.com/59GD_E_D


––––受賞者コメント

この度は「NEMOBRAND賞」をいただけたことを感謝しております!
イラストでの受賞は人生初めてで正直まだ実感ないです(笑)。

イラストについては

ストリートはある意味宗教
対コロナ、ジャパニーズ合掌でHAPPY

そんな意味合いを込めてちょっと自由に楽しみながら描けました。

コンテストではNEMOBRANDさんの直接のアドバイスをいただける機会があり「ストリート感伝わった」と答えてくださったのが何よりの励みになりました…。

いつか街中で着てる人が見れることを願いながら改めてストリート信じながら活動頑張ります! この度はありがとうございました!



WEGO 賞

アキオカ さん

https://twitter.com/akioka5311


––––受賞者コメント

この度はこのようなコンテストを開催してくださり、誠にありがとうございます。また素敵な賞をいただき心から嬉しいです。

ストリートファッションは若者たちのなかから生まれたファッションということで、自分の中で「強くそして優しい」を第二のテーマにして描かせていただきました。

改めて、ありがとうございます!


総 評

––––顧問・米原康正

アートという分野で仕事をしている時、たまにアートを知らなきゃ人間じゃない、みたいな種類の人間に出会う。そういう人に限って、確かにアートのことは詳しいんだけど、それ以外の知識が全くゼロに近いことが多い。特に今日本で何が起きてるのか? っていう情報を全く知らない。これは僕の考えるアート論なんだけど、アートってその時代を映し出す鏡だと思っている。その時代のブームや事件やそれに伴ういろいろな感情を、アーティストが自分の解釈で表現する、がアートなのだ。だから2020年に作られたアートは2020年を表現していないとダメなのだ。ただそれはコロナが流行ったからコロナを描けってことじゃない。その時代の雰囲気を表現して欲しいってことなんだね。自分が住んでる場所で、どんな情報受け取ってどんな作品を作ったのか? が重要ってこと。今回のみんなの作品見て、すごくみんながゴスな世界へ傾倒してることが理解できたし、それが今なんだってことを理解できた。

ストリート発信のゴススタイルだ。

こう書いたからって、ゴス的以外の作品がダメって言ってるわけじゃない。そこにはゴス以外の今の時代が反映されてたりする。ただ、ある種ゴス的なものがここに送られてきた作品の主流だったって話だ。

みんなの作品はそれぞれ時代の鏡なのだ。

そんな作品に優劣をつけるのはすごく難しく、みんな優勝でもかまわないぐらいだ。

だけど、それだとコンテストそのものが成り立たないから、僕推薦の作品を選んでみた。その基準は誰よりもなんか彼女自身を感じられたってこと。こんなの見たことない、って気分にさせてくれたってこと。僕は彼女の作品見て、25年ほど前僕がコンセプト考えて作った、自由がテーマのギャル雑誌「egg」(今の物とは全く内容は別)が頭の中に浮かんできました。自分の意思を妨げるものは自分自身。それを破ってこそアートなのです。自由万歳!!!!

ここで僕が使ってるゴスという言葉。わからないって人がいると思うんで説明。

この言葉に関しては、今まで読んだ中でこのJULIA COOPERがSSENSEというサイトの中で書いた「ゴスとユートピア」という文章が僕の中で最もしっくりくる。

ゴスは、社会の慣習的な作法にたじろぐ反射作用であり、処世術への無関心である。ゴスが知りたいのは消え去る術だ。ひとりぼっちの見えざる存在でありながら、微弱なWi-Fi電波のように、緩く世界と繋がった状態。ゴスは、わずかに触れただけで花びらが塵と化すまで、萎れた花を手元に残す。ゴスは、モーテルのドアのノブやティーンエイジャーの部屋のドアに掛けられた「入室お断り」の化身だ。ゴスの精神は、ユートピア的な感性と対をなす。それは蛍光を落として、世界を流れるありきたりの大河から逃れたいという願いだ。ゴスは、自分が押し込められている世界とは別の世界を探す。社会の契約はまやかしだから、無関心によって告発する。そうして世の中を渡っていくことには、何かしらユートピア的なものがある。斜に構えて現在を見る姿勢だ。ゴスは、現状を受け容れることを拒否し、人間関係を円滑に進めることを拒絶する。代わりに、別の存在領域を独創的に占拠する。闇を受け容れ、光を遮断する。社会への適合を求めるプレッシャー、あるいは諸々を気に掛ける必要があるというプレッシャーに抵抗することで、ゴス的ユートピアを追いかける。

参考:SSENSE「ゴスとユートピア」

ぜひ全文を読んでみて欲しいです。


––––ゲスト講師・NEMOBRAND

まず感想としては、すでに技術が一定以上に高い方が多く選定・審査で頭を抱えました。
最終的にテーマ「ストリート」の消化率、TシャツとしてWEGOの店頭に並んだ際のマッチ感、あとは好みで選ばせてもらいました。

僕の中でmightさんとスドウ創太さんの作品は最後まで選考に残り、かなり悩みました。

might さん
https://twitter.com/_______might/status/1290680496297398272

スドウ創太 さん
https://twitter.com/sota_96/status/1290515463798022146

大前提として言わせていただきたいのは皆さんの作品全て素敵でした。
これは作品の優劣だけでつけた審査ではなく、WEGO放課後アート部のコンセプトにもあるとおり新しい若いアーティストの発掘の意味もありますので将来性・作家性なども重視しています。

なので選考に入らなかったからといって落ち込まないで欲しいです。
皆さん本当に素敵な作品でした。


––––WEGO スタッフ

250を超える応募ということもあり、候補者を絞るだけでも大変でした汗。WEGOとして商品化できるような作品も多数あって驚き!しかし、1作品を選ばなければならないということで、 デザインチームや商品チームなどとも相談しつつ、最終は、

山田凸凹 さん
https://twitter.com/njPOWtWbOUQTJAD/status/1287938299001049088

つめケーキ さん
https://twitter.com/cake2019/status/1291703648091684864

それと、アキオカさんの作品の3つまで絞らせていただき、あーでもないこーでもないと議論した結果、やはりテーマである「ストリート」のテイストが色濃い、かわいい雰囲気の中にもストリート感があり、印象が強かったアキオカさんの作品を選出させていただきました!